2010年11月2日火曜日

大洞敦史の36冊


1984年生まれ。多摩川のほとりで育つ。中学1年から不登校。6年間のパチンコ生活、大検と放送大学を経て、2010年4月より明治大学大学院DC系管啓次郎研究室に所属。生活綴り方運動の歴史を研究中。趣味は三線、中国語、深夜の散歩など。愛する土地は台湾、神保町、札幌、宮古島、パリなど。私塾の精神に則った異なる者同士の集いの場をつくることが夢。
ブログ「ことば鉄道のホーボー」。facebook:Atsushi Daido



(1)考え方・感じ方・判断力の核をなす12冊
アラン『わが思索のあと』(森有正訳、思索社、1949年)
エーリッヒ・フロム『生きるということ』(佐野哲郎訳、紀伊国屋書店、1977年)
大越俊夫『幻の鯉のぼり――師友塾物語』(白揚社、1995年)
岡本太郎『自分の中に毒を持て』(青春出版社、1993年)
ゲーテ『若きウェルテルの悩み』(高橋義孝訳、1951年)
佐藤優『獄中記』(岩波書店、2006年)
管啓次郎『トロピカル・ゴシップ――混血地帯の旅と思考』(青土社、1998年)
『デカルト=エリザベト往復書簡』(山田弘明訳、講談社学術文庫、2001年)
東井義雄『東井義雄詩集』(探究社、1989年)
福永武彦『愛の試み』(新潮文庫、1975年)
『プラトン全集11 国家』(藤沢令夫訳、岩波書店、1976年)
森信三『修身教授録』(致知出版社、1989年/復刻版)

(2)専門と呼びたい分野(作文哲学、生涯学習、生活形象論)の12冊
芦田惠之助『綴り方十二个月』(文化評論出版、1971年/復刻版)
梅田卓夫/服部左右一/清水良典/松川由博『新作文宣言』(筑摩書房、1989年)
工藤庸子/岩永雅也『大人のための「学問のススメ」』(講談社現代新書、2007年)
鶴見和子『コレクション鶴見和子曼荼羅 人の巻――日本人のライフ・ヒストリー』(藤原書店、1998年)
西川祐子/杉本星子編『共同研究 戦後の生活記録に学ぶ 鶴見和子文庫との対話・未来への通信』(日本図書センター、2009年)
日本作文の会編『生活綴方事典』(明治図書出版、1958年)
橋本義夫『だれもが書ける文章――「自分史」のすすめ』(講談社現代新書、1978年)
長谷川宏『おとなと子どもの知的空間づくり――赤門塾の20 年』(明治図書、1990年)
ベアトリス・ディディエ『日記論』(西川長夫/後平隆訳、松籟社、1987年)
宮川俊彦『作文おもしろ教室』(郁朋社、1986年)
無着成恭『山びこ学校』(青銅社、1951年)
上海市金山区文化局編『中国农民画——金山、东丰、户县、湟中、綦江五地作品集』(出版社・発行年不明)

(3)「現代性」を主題とする12冊
イバン・イリイチ『生きる意味――「システム」「責任」「生命」への批判』(デイヴィッド・ケイリー編、高島和成訳、藤原書店、2005年)
磯貝日月編『環境歴史学入門――あん・まくどなるどの大学院講義録』(アサヒビール、2006年)
伊藤隆二『なぜ「この子らは世の光なり」か』(樹心社、1990年)
今福龍太『群島―世界論』(岩波書店、2008年)
伊豫谷登士翁編『移動から場所を問う――現代移民研究の課題』(有信堂高文社、2007年)
衞藤瀋吉『近代東アジア国際関係史』(東京大学出版会、2004年)
勝方=稲福恵子/前嵩西一馬編『沖縄学入門――空腹の作法』(昭和堂、2010年)
ジグムント・バウマン『コミュニティ――安全と自由の戦場』(奥井智之訳、筑摩書房、2008年、原著2001年)
柳宗玄『かたちとの対話』(岩波書店、1992年)
山口昌男『いじめの記号論』(岩波現代文庫、2007年)
米山優『自分で考える本――情報から創造へ』(NTT出版、2009年)
ヨハネス・メスナー『自然法――社会・国家・経済の倫理』(水波朗/野尻武敏/栗城寿夫訳、ドン・ボスコ社、1957年)