2010年11月15日月曜日

大塚あすかの36冊


九州出身、都内在住、都内勤務。
心ぜんぶ持っていかれるような小説が好き。部屋の隅で膝を抱えて聴くような歌が好き。きれいでちょっとだけグロテスクな映画が好き。散歩が好き、ワンピースが好き、道に迷うの大好き。
いつか「けむりちゃん」という名の猫と暮らすことを夢見ています。



1.自分の考え方、感じ方、判断力の核をなす12冊
 安倍能成ほか編『少年少女世界文学全集』(講談社、1959年)
高村光太郎『日本詩人全集9 高村光太郎』(新潮社、1971年)
コロナ・ブックス編『画狂人ホルスト・ヤンセン――北斎のまなざし』(平凡社、2005年)
ハーモニー・コリン『クラック・アップ』(山形浩生/渡辺佐智江訳、ロッキングオン、1998年)
安部公房『密会』(新潮社、1977年)
せなけいこ『ねないこだれだ』(福音館書店、1969年)
岡崎京子『ぼくたちは何だかすべて忘れてしまうね』(平凡社、2004年)
鴻池朋子『オオカミの道を捜して――鴻池朋子展記録集』(産経新聞社、2009年)
アゴタ・クリストフ『悪童日記』(堀茂樹訳、早川書房、1991年)
荒木経惟『センチメンタルな旅・冬の旅』(新潮社、1991年)
ガブリエル・ガルシア=マルケス『エレンディラ』(鼓直/木村榮一訳、筑摩書房、1988年)
エイミー・ベンダー『わたし自身の見えない徴』(管啓次郎訳、角川書店、2006年)

2.自分が専門と呼びたい分野(労働を通して考える「社会と個人との二重性」)の12冊
石井光太『物乞う仏陀』(文藝春秋、2008年)
ジグムント・バウマン『新しい貧困 労働消費主義ニュープア』(伊藤茂訳、青土社、2008年)
是枝裕和『官僚はなぜ死を選んだのか――現実と理想の間で』(日本経済新聞社、2001年)
トム・ルッツ『働かない――「怠けもの」と呼ばれた人たち』(小澤英実/篠儀直子訳、青土社、2006年)
大平貴之『プラネタリウムを作りました――7畳間で生まれた410万の星』(エクスナレッジ、2003年)
加藤恵津子『「自分探し」の移民たち――カナダ・バンクーバー、さまよう日本の若者』(彩流社、2009年)
森村進『自由はどこまで可能か=リバタリアニズム入門』(講談社、2001年)
トマス・ポッゲ『なぜ遠くの貧しい人への義務があるのか――世界的貧困と人権』(立岩真也訳、生活書院、2010年)
見田宗介『まなざしの地獄』(河出書房新社、2008年)
内田樹『下流志向――学ばない子どもたち働かない若者たち』(講談社、2007年)
本田由紀『教育の職業的意義』(筑摩書房、2009年)
アプトン・シンクレア『ジャングル』(前田河廣一郎訳、春陽堂書店、1932年)

3.「現代性」を主題とする12冊
楳図かずお『わたしは真悟』(講談社、2000年)
多和田葉子『母語の外へ出る旅』(岩波書店、2003年)
リン・ディン『血液と石鹸』(柴田元幸訳、早川書房、2008年)
トマス・ピンチョン『競売ナンバー49の叫び』(志村正雄訳、筑摩書房、1992年)
デイヴィッド・クリスタル『消滅する言語――人類の知的遺産をいかに守るか』(斎藤兆史/三谷裕美訳、中央公論新社、2004年)
現代企画室編『大岩オスカール――グローバリゼーション時代の絵画』(現代企画室、2008年)
ヤーコプ・フォン・ユクスキュル『生物から見た世界』(日高敏隆/羽田節子訳、岩波書店、2005年)
クロード・レヴィ=ストロース『悲しき熱帯』(川田順造訳、中央公論社、2001年)
筒井康隆『残像に口紅を』(中央公論社、1995年)
柳父章『翻訳語成立事情』(岩波書店、1982年)
前田累『紙の本が亡びるとき?』(青土社、2009年)
ニコラス・ハンフリー『赤を見る――感覚の進化と意識の存在理由』(柴田裕之訳、紀伊国屋書店、2006年)