2010年12月14日火曜日

向坊衣代の36冊

1981年北九州市出身。大学では現代美術史を専攻。音楽教科書会社のアルバイト、財団非常勤職員、料理/環境系web編集などを経て現在、神保町勤務。最近はカヌーとイスラム文化に興味があります。小石川にてシェア生活6年目。
古本ユニットに参加したり、俳句zineなど作ったりしています。

1.自分の考え方、感じ方、判断力の核をなす12冊
ジョン・ケージ/ダニエル・シャルル『小鳥たちのために』(青山マミ訳、青土社、1982年)
内田樹『死と身体』(医学書院、2004年)
フェルナンド・ペソア『不穏の書、断章』(澤田直訳、思潮社、2000年)
E・グリッサン『関係の詩学』(管啓次郎訳、インスクリプト、2000年)
郡司ペギオ幸男『生きていることの科学』(講談社、2006年)
絲山秋子「アーリオ・オーリオ」(『袋小路の男』所収、新潮社、2004年)
M・プイグ『蜘蛛女のキス』(野谷文昭訳、集英社、1988年)
須賀敦子『ヴェネツィアの宿』(文藝春秋、1998年)
濱田廣介『泣いた赤鬼』(偕成社、1965年)
吉本ばなな「パブーシュカ」(『吉本ばなな自選集(2)loveラブ』所収、新潮社、2000年)
タイガー立石『すてきにへんな家』(福音館、1992年)
R・バルト『彼自身によるロラン・バルト』(佐藤信夫訳、みすず書房、1997年)

2.自分が専門と呼びたい分野(美術、本、公共)の12冊
植田正治『Shoji Ueda Phorographs (1930's-1990's)』(植田正治写真美術財団)
大竹伸朗『武満徹:SONGS』(日本ショット、2000年)
ディック・ヒギンズ『インターメディアの詩学』(岩佐鉄男訳、国書刊行会、1988年)
瀧口修蔵展『夢の漂流物』(世田谷美術館、2005年)
宮川淳『宮川淳著作集』(美術出版社、1999年)
『わたしの家はあなたの家 あなたの家はわたしの家』(東京オペラシティギャラリー、2001年)
平出隆『葉書でドナルド・エヴァンズに』(作品社、2001年)
『アールヴィヴァン no.11 特集 フルクサス』(リブロポート、1983年)
中村敬治『現代美術/パラダイム・ロスト』(書肆風の薔薇、1988年)
Nicolas brouriaud, Relational aesthethics, Les Presse Du Reel, France, 1998
ジョナス・メカス『メカスの友人日記』(木下哲男訳、晶文社、1989年)
高橋睦郎『私自身のための俳句入門』(新潮社、1992年)

3.「現代性」を主題とする12冊
古橋悌二『メモランダム』(リトルモア、2000年)
伊藤比呂美『とげ抜き地蔵縁起』(講談社、2007年)
鷲田清一『「聴く」ことの力——臨床哲学試論』(阪急コミュニケーションズ、1999年)
中野民夫『ファシリテーション革命』(岩波書店、2003年)
R・パワーズ『ガラテイア2.2』(若島正訳、みすず書房、2001年)
村上春樹『神の子らはみな踊る』(新潮社、2000年)
東京大学cSUR-SSD研究会『世界のSSD100——都市持続再生のツボ』(彰国社、2007年)
スタッズ・ターケル『仕事!』(中山容約、晶文社、1983年)
ミランダ・ジュライ『いちばんここに似合う人』(岸本佐知子訳、新潮社、2010年)
カポーティ『ティファニーで朝食を』(村上春樹訳、新潮社、2008年)
岡崎京子『ハッピィ・ハウス』(主婦と生活社、2001年)
芹沢高志『月面からの眺め——21世紀を生きるヒント』(毎日新聞社、1999年)